LIFE ジャズは新しいことを始めること|~特集インタビュー~ がらまんホール

2017年12月25日
新しいこと、やってみよう! 理由なんて考えず、やりたかったことからやってみよう。 一歩踏み込めば、新しい仲間が待っている。 感性を磨けば、新しい「うれしい」が待っている。 沖縄のまだ知らない素敵なコトに会いに行こう。 新しいことへのチャレンジは、いつスタートをきってもいい。だからこそ、思いついた時にはじめてみよう。 合言葉は正しいことより、楽しいこと。 心踊るビジネスライフは、そういう新しい一歩から。 まず、なにからやってみる?
がらまんホール1

ビジネスでも音楽の世界でも新しいことを始めるって、それこそジャズなんですよ。

沖縄北部に位置する宜野座村。高速を降りて車を5分ほど走らせると見えてくるのが、がらまんホール。こちらでは音楽を通した国際交流である「宜野座国際音楽祭」としたイベントをはじめ、公共施設としては珍しい自主企画を中心に公演を行なっている。 宜野座国際音楽祭は、地域に根ざしながらも、確かな技術のある海外アーティストを積極的に招き人気を集めている。この企画をプロデュースするのは小越友也さん。琉球大学で音楽教育を専攻しクラシックを学び、南城市佐敷にあるシュガーホールで運営経験を経て2014年からこの企画をスタートさせた。 -がらまんホールのコンセプトを教えてください。 宜野座村が謳っている「ほどよい田舎」の「田舎」のイメージがネガティブにならないように工夫しているんです。がらまんホールまでは那覇から高速で1時間。まずこの距離が、音楽をじっくりと愉しむのにいい。私たちのモットーは、「知られていないけど、優れた音楽を“あえて那覇を会場に演奏しない”」というところにある。なぜ那覇でやらないかというと、その余韻を持って帰ることができるのがいいと思っているからです。田舎だからこそ、またホールの特色を出すためにもと、県内で唯一タグチクラフテックを採用し、スペシャルな音響にもこだわってます。 がらまんホール2 -決して飾った話し方をしない小越さんからは、音楽をじっくりと味わってもらいたいという気持ちが伝わってきますね。 音楽や芸術を聞いて、新しい視点を持ってもらいたいのが目的です。どんなものでも、みんながみんな良いって言うわけじゃない。賛否があってこそ芸術であると思うんですね。もちろんアーティストは失敗したくないわけですよ。そうなってくるとパブリックなホールの役割は、そういったアーティストを世に送り出し、新たな視点の持ち方を伝えていくことだと思っているんです。日本の民営ホールはアーティストに厳しいと思うんです。例えば閉館の時間に凄く厳しかったりすると、公演する側もひと苦労なんです。そうすると、どこかに効率化を求めた運営をせざるを得ない。いいものを作ろうとするほど、コストがかかってしまうんですよね。 ホールは「創りだす場所」というのが本来、前提じゃないかと思うんです。ヨーロッパでは「劇団があるから、ホールを作る」という考え方がなんですが、日本ではホールが先に建ってしまうから、しょうがないかもしれません。だからこそ私たちはあえてえアーティストに「一緒にやりましょう!」と声を掛け、アプローチしています。  

インプットとアウトプット

海外のアーティストを招いた公演ばかりに力を入れていくと、地元の方々が離れていくんです。そのあたりのブランド作りはとても慎重に行なっています。「地域に根ざす」というコンセプトがもとにありますから。海外から来る方には、僕らが「インプット」になるですよ。何かを学んだり、新しい視点を持つことができたりね。また、地域のエイサー団体や創作ダンスのメンバーと一緒に、ここ以外ではできないステージにチャレンジすることで、さらに地域のみなさんが頑張って活動していることを同時に世界に誇ることができる。出張講演なども積極的に行なってますよ。正直なところ、恒例行事も実はいやいやながらやっている方も、なかにはいるんですよね。でも、外に見せることができるチャンスがあれば「俺たちって、かっこいいじゃん!」と感じてもらえることだってあるんですよね。外部評価を受けることでモチベーションになり、それが文化の継承にも繋ながるはず。こういう考え方を僕たちは「アウトプット」といっています。 那覇には貸しホールが多いと思うんです。それはいい意味で、その地域にいろいろとチャレンジする人がいるから。ただ僕達は、自分たちから何かを仕掛けないと何も始まらないんです。だからこそ地域と一体になってつくりだす事に意味があるし、それがこのホールのブランドになっていると思ってます。 がらまんホール3 -どのような展開を考えてますか? 都度、振り返りながら反省点にも目を向けているので、次のステップに進めたらと思ってます。例えば今年から子どもは無料にしています。家族がいるお父さんは、一人だけイベントに行くことは難しい。だけどお子さんを無料にすると、対象が個から家族になり、一緒に来てくれることにつながる。地域振興にもつながるんです。また今後は絶えず「学び」を試験的にやっていきたいですね。さらに言うと“インパクト”。「どういう気付きを与えることができたか」が、私たちのいう学びの価値基準”になっています。 日本ってメディアに支配されているじゃないですか? 例えば「この方たち、いつ音楽番組に出演するんですか?」って問われても、「絶対に出ません」としかいえないじゃないですか?(笑)。ジャンルが違うし、商業音楽と美術は違う。小さい子には、メディアで流れるような音楽以外にも、感性をふるわせてくれるこういう音楽もあるんだと、10年、いや20年後でもいいので、気付きを与えられたらいいなと思っています。  

一歩踏み込んでみよう、と思う皆さんへ

まずはがらまんホールに来てもらって、体験してもらうしかないと思ってます。音楽はインターネットでも聞くことができますが、小さな画面とスピーカーから聞く音楽と、ホールで身体いっぱいで感じる音楽は雲泥の差です。食文化も一緒で、まずは食べてみないと分からないでしょ?なんとなく嫌いだと思っていたものでも、体験することで凄くクオリティの高さを感じたり、創り手の情熱に直に触れることができると、とやはり伝わると思うんですよね。だからまず、頭で考えず身体で感じて欲しいですね。 がらまんホール4 気軽にがらまんホールに来てください!と言いたいところですが、なかなかそうもいかないですよね。ただ、嫌いな音楽だと思っていても“何か”を感じると思うんですよ。それこそ、常にアンテナを張っているビジネスマンの方とか、何か新しい事をしたいと考えている方には、何か感じるものがあると思うんです。それを直接アーティストから感じてほしい。美術の保つ力、新たな視点というのが、この感じる世界なんです。アーティストは同じに見えても、毎回チャレンジしているんです。 JAZZというジャンルがありますよね。もともと「JAZZ」は音楽以外でも使われていた言葉で、「なにか新しい雰囲気」を表す語として使われていたんです。語弊があるかもしれませんが、マイケル・デイビスは最初、ジャズじゃない!なんて批判されていましたが、今やジャズと言えば彼が代名詞ですよね。何かに挑戦することはジャズなんですよ。ビジネスでも一緒だと思うし、ここは音楽をやるところですが、何か通じるものはあると思うんです。そういう視点で来て頂ければ、何か持って帰れるんじゃないでしょうか。 がらまんホール5   がらまんホール 【住所】沖縄県国頭郡宜野座村314-1 【電話】098-983-2613 garaman.jp  
JOB ANTENNA MAGAZINE vol.2 特集「新しいこと、やってみよう!」より

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